第1章

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「俺にやらせてくれるんだろ?」 「あなたがやりたいなら」 男女。 私はやっぱり誘拐、というより拉致られたと思った。 レイプ魔かなんかだ。 たぶん……。 女がいるのは意外だった。 別にどこぞの誰と交わろうが構わなかった。 無性に喉が渇いている。 水さえくれればいくらでもやらせてやるから水をくれ。 足音が近くなる。 この時声が出せないことに気づいた。 口にはガムテープがはられていた。 「これがはじめてね。どう? やっぱり怖い? 」 女が口を開く。 男は童貞か? 「怖くない。むしろ興奮する」 そりゃそうだ。 ふと男の声に聞き覚えがある気がした。 「やっぱりあなたは……」
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