第1章

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女が何か言いかけて、最後まで聞き取る前に激痛が走った。 どこが痛いかもわからないほどの痛み。 脚を必死にジタバタさせた。 男が私の顔を覗き込んだ。 見ただけで狂ってる。 そう思った。 強姦されたことはないがたぶんレイパーの比じゃない。 さらに、男の顔には見覚えがあった。 しゃべろうとしたが声が出ない。 こいつは確かに知っている。 しかし男の顔を思い出そうとするが、頭がうまく働かない。 「しっかり撮ってくれよ。過程が重要なんだ」 男が言った。 女はカメラを持っていた。 「たまらない」 また男が言った。
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