第六話 ~答え~

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―――トントントン…。 2人の階段の降りる音だけが 虚しく響いていた。 すると、山本はゆっくり話し始めた 「…穂波?………俺、 穂波のことが好きなんやと思う」 私は恥ずかしさの あまり下を向いてしまう それでも山本は話し続けた 「…うん、でも……… 付き合うとかは考えてない」 とても小さい声だった 私は泣くのを必死にこらえ 「うん…わかってる」と 精一杯の明るい声で答えた 山本は少し安心したのか ふぅーっと息を吐くと 「今、付き合ったりしたら 多分部活のメンバーに 迷惑がかかるから…」と はっきりとした口調で話した そこからまた沈黙になり 校門まで来ると私は我慢できずに 「ばいばい…山本。」とだけ言い 家まで全速力で帰った
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