#Chapter.6#

16/20
前へ
/1960ページ
次へ
目が点になったギャグルに、いい加減笑いを堪えるにの限界を向かえた私は、平常心でミリアの隣に移動した。 「つまりだ、この魔晶石と、この街の鉱山の権利書を取り替えないか…と言っているのだ」 「な、何をバカバカしい!たったの1個で───」 「あと49個持ってるけど?」 すかさず布製の袋から魔晶石を出したミリアに、ギャグルは即座に「権利書を持って来なさい!」と部下に命令した。 「随分と心変わりが早いな?」 「いやいや…ギブアンドテイクでしょう?(コレはツイてる!これ程の上質な魔晶石が、こうも簡単に手に入れるとは!!)」 鉱山の権利書をクレアに渡したギャグルは、ミリアから受け取った魔晶石が入った小袋を持った。 「では勇者様、我々はこれで…」 「あぁ」 .
/1960ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5899人が本棚に入れています
本棚に追加