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人間との共存、か…
勇者たる私は、そんな考えを一度として考えた事はなかった。
幼少より武芸を教え込まれ、魔物は人間に害となる、倒すべき対象だと、そう理解していた。
しかし、そんな時にミリアルドと出会った事で、私は少しだけ考えを改めてみようと思いつつあった。
「…お?アレが定期馬車か?」
物珍しそうに馬車を見ているミリアをヨソに、私は運転手に「西都まで頼む」と言った。
「あいよ。乗るのはお二人さんで良いんだね?」
いつの間にかに馬車に乗っていたミリアは「コレが馬車か…」と言った。
「はしゃぐな。全く…」
「はしゃいでねぇよ!初めて馬車乗るから、楽しみなだけだって!」
「判った判った!兎に角、大人しく乗ってろ。良いな?」
全く…子連れではないと言うのに…
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