#Chapter.6#

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人間との共存、か… 勇者たる私は、そんな考えを一度として考えた事はなかった。 幼少より武芸を教え込まれ、魔物は人間に害となる、倒すべき対象だと、そう理解していた。 しかし、そんな時にミリアルドと出会った事で、私は少しだけ考えを改めてみようと思いつつあった。 「…お?アレが定期馬車か?」 物珍しそうに馬車を見ているミリアをヨソに、私は運転手に「西都まで頼む」と言った。 「あいよ。乗るのはお二人さんで良いんだね?」 いつの間にかに馬車に乗っていたミリアは「コレが馬車か…」と言った。 「はしゃぐな。全く…」 「はしゃいでねぇよ!初めて馬車乗るから、楽しみなだけだって!」 「判った判った!兎に角、大人しく乗ってろ。良いな?」 全く…子連れではないと言うのに… .
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