#Chapter.12#

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ザメスト砂漠… パスロテを5日ほど南に歩いた先に広がる広大は砂漠地帯で、馬車も通行しておらず、旅人にとっての難所として数えられる場所に、私達は居た。 「あ゙っぢ~ッ!!だから迂回路にしようって言ったじゃねぇかよ!?」 「ウルサイ!グランディア大聖堂に一刻も早く着くには、この砂漠地帯を抜けるのが最短ルートなんだぞ!?」 熱射病の防止策として、近くの村で買った頭巾付きのマントを着る私に、同じ格好をしたアクセルが愚痴を言う。 「まぁ、確か暑いしな。アクセルが怒るのも無理ねぇよ」 「っつーかミリアルドにトクナガ!何でお前等は平気なんだよ!?」 この炎天下で、何の熱射病対策をしてないミリアとトクナガに、アクセルは文句を言う。 「俺?そりゃあ魔族だからなぁ。大して暑くもねぇし」 「ボクも平気だにょ。99の得意技の一つ、体温調整で暑さ対策は万全にょ♪」 「クレア!アイツ等を殴って良いか!?」 「止めろアクセル。しかし…早くオアシスを見付けないとマズイな」 .
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