#Chapter.13#

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──*その頃*── 「‥ギア、コレで町の住人は全員か?」 私達は一度オアシスに住む住人を一カ所に集めた。 理由は、オアシスの住居に対し、住人の人数が少ない気がしたからだ。 「ううん…足りないよ」 「クレア。もしかすると、連れ去られたんじゃねぇか?」 「でもよ、ミリアルド。町の連中を連れ去って、何をするんだ?」 アクセルがそう私に尋ねるが、私自身も、そこに疑問を抱いていた。 「フム…何かをさせる為に拉致したか…あるいは人質にする為か…」 「どっちみち、ロクな事じゃねぇな。で、これからどうする?」 腰に手を当てて聞いてくるミリアに、私は「無論、人質の救出だ」と言った。 「そうこねぇとな!」 「待てよミリアルド。お前、オアシスの住人が何処に居るか判るのか?」 「あ…判らねぇ…」 ガクッと肩を落としたミリアだったが、ギアが突然「オレ、心当たりがあるよ」と言い出した。 「心当たり?何処だ?ギア」 「半月くらい前に、変な形をした建物っぽいのを見掛けたんだ。最初は蜃気楼じゃないかなって思ったけど…」 「怪しいな?」 「そうだな…ギア、悪いが案内してくれ」 .
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