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怒りを露にする魔王は、私の流した涙を指先で優しく拭うと、とんでもない事を言い出した。
「…魔物は俺がブッ飛ばす」
「はぁ!?な、何を言ってるんだ!?」
驚く私を尻目に、コイツは聞いてもいないのに勝手に理由を語り出した。
「俺はな、小さな頃から人間が大好きなんだよ。この城だって人間が来た時にと思って、色々と試行錯誤して造った代物だ。最近、どうも地面に植えた木がなかなか育たなくて原因が何か知りたくて調べてたんだが…それが原因だったのか」
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