#Chapter.1#

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そう指摘するミリアルドに、素直に頷けない私は、今後どうすれば良いのか途方に暮れた。 魔王は此処におらず、武器は壊され、魔力も僅かしかない。 しかも、目の前には『人間が大好き』なんて言う変わった魔物が居る始末… 今まで培ってきた経験全てが、先程の出来事で白紙になったのだ。 ましてや、この男が黙って私を解放するとは思えない。 「──‥しゃーねぇなぁ」 「は…?」 席に立ったミリアルドは、そう呟いて折れてしまった聖剣を手にした。 「コレ直したら、ちったぁ俺を信用してくれるか?」 .
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