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「うぐ…ッ!!」
「動くなよ?動いたらコイツの首をへし折るぞ?」
優位な立場に自分が居るのを見せ付けるサイクロプス。
だが…奴は…ミリアルドは、魔族だ。
私を助ける義理などは元より、サイクロプスという同じ魔族に手を出すだろうか?
「はぁ…今日はヤケにろくな奴に会わないな。勘違いで斬られたり、その斬りかかって来た犯人が、デカブツ野郎に捕まってたり…」
「あぁ?何言ってんだよ!?」
溜め息を零し、愚痴を呟いたミリアルドは、パチンと右手で指を鳴らした。
「あ、そこ危ねぇぞ?」
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