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「何も無いですが、まぁ寛いで下さい」
「いえ、お気遣いなく」
町長の家に招かれた私が、そう町長に恐縮していると、ミリアルドは興味津々に部屋を見渡した。
「なかなか良さそうな家に住んでるんだな?」
「いやいや、それよりも貴方、かなりお強いですね?勇者様のお仲間ですか?」
「俺?俺は、ま───」
「…!」
ガツッと右足でミリアルドの左足脛を蹴った私は、即座に「魔法使いなんです」と町長に言った。
「て、テメェ!」
「時に町長、この辺は以前に比べて作物が育たないと町人から聞いたのだが?」
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