#Chapter.1#

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壁に均等に並ぶ火が灯る蝋燭と、その長い廊下を一直線に向かって歩いた私は、大きな扉がある前にたどり着いた。 恐らく、魔王がいる部屋に通じているだろう。 「…(魔王はきっと、この部屋にいる)」 左手でゆっくりと扉を開け、部屋の真正面の玉座に右足を左ももに乗せた人影を見た私は、剣を両手に持った。 「…良く来たな?勇者クレア」 「貴様が魔王だな!?」 .
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