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例によってトクナガの瞬間移動能力で鉱山入り口に到着した私達は、その入り口を見据えた。
「さて…着いたし、早速行くか」
「待てよクレア。まさか、ソレで戦う気なのか?」
ミリアは私が鞘から抜いた聖剣を指差した。
「馬鹿を言うな。私の剣はちょっとやそっとのパワーでは折れたりはしない!」
「じゃあ、ちょっとやそっとのパワーなら折れるのか?」
………。
私は無言でミリアの脛を蹴ると、大人気ないのを自覚しながら坑道の中に入った。
「あ、アイツまた俺の足蹴ったし…イッテェ」
「今のはミリア様が悪いですにょ。もっと他にも言い方があるにょ」
「そ、そうなのか?」
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