#Chapter.6#

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…何て事はない。 ミリアはトクナガに私達と親のグランドキャンサーごと鉱山の外に瞬間移動したのだ。 「フン!此処なら広いから問題無いな?」 「な、何て無茶な…」 「あ…あんなに大きな魔物を瞬間移動させたの…は、初めてですにょ~…」 魔力を著しく消耗させたトクナガは、その場にへたりこんでしまうと、ミリアは私を地面に下ろした。 「クレア。まだ行けるよな?」 「私なら大丈夫だ。一気に叩くぞ!」 私は剣を鞘から抜き、ミリアは両手に魔法陣を展開させて煌びやかな装飾のステッキ状のハンマーを生み出した。 「あの手の魔物には、ハンマー[コレ]がベストだろ?」 「素手でも強いのに、何故それを?」 「ナァに…ちょっと倒す方法を閃いたんだよ」 .
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