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はじめまして幽霊です
絶対にダメだ。
嫌な予感がする。真(マコト)はそんな気がしてならない。
浩介「いやー結局きちゃったな…やっぱ怖いな」
由美「なに言ってんのよ。あんたが言い出しっぺでしょーが」
貴士「まぁまぁ二人とも。ケンカしない」
オレ達は高2で、林間学校の同じ班。
今はみんなの意見で肝だめしをしているのだが、オレはこんな幽霊をバカにするようなことはしちゃいけない。
目立ちたがり屋でムードメーカーの浩介。
みんなのお母さん的存在の由美。
誰にでも優しい奴の貴士。
真「なぁ、もう帰らね?」
浩介「あれ?真くん。怖いんですかぁ?あっ、幽霊が見えるんだっけぇ?それは凄い凄い」
真「う、嘘じゃねーって。いい加減に信じろよ」
由美「あっ、待ってよ真!」
誰もオレの言うことなんて信じない。
ま、そりゃそうか。
幽霊が見えるなんてさ。
あれ?みんな急に黙りやがって。
振り返るとそこには誰もいなかった。
真「え!?おい、みんな!どこだよ!」
マジかよ…
もう最悪だ。
さっきから周りに幽霊いっぱいいるし!
とりあえずここから出よう。
「ガサッ」
真「うわ!」
謎の女幽霊「あは♪ビックリした!?」
真「うわわ!な、なんだよ」
謎の女幽霊「はじめまして!わたし、幽霊です♪」
真「え、いや見ればわかるよ、白装束だし…幽霊ってそんなにベタなのか?」
こんなふざけた出会いが、オレの人生を、変えてしまったんだ。
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