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嗚呼、嗚呼…… …気持ち悪い 偽善者ぶって笑ってみせた私。 そしたら勝手に、私はなんでも許してくれる優しい心の広い人間だと思われた。 ははっ!! 頭おかしいんじゃないの? そんな神様みたいな人間、居る訳がないだろう? 口々に吐かれた軽はずみなあなたたちの言葉を、私は私が受けた痛みで返してあげようか。 その目をくりぬいてミキサーにかけてあげる。 その腕にフォークを突き刺して、沢山の絵を描いてあげる。 その口にナイフをはめ込んで、ぐちゃぐちゃにかき混ぜてあげる。 その足に硫酸をかけて、綺麗に洗ってあげる。 お前の頭に、私の心を見せ付けてあげる……―――― 良い子やめたら、周りには誰も居なくなった。 まるで私を恐れるように、遠ざかって、敬遠して、よそよそしくなって、愛想笑いすら浮かべなくなった。 嗚呼、気持ち悪い。 所詮そんな人間。 みんな、目の前から潰れて消えてしまえよ。 私ガ壊レル ソノ前ニ……―――  
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