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鏡の人とか自分とか
朝の始めなんて皆違う。
起きる時間もそうだが、なにをするのかも違うわけで。
でも、そんななかでも一目を気にするお年頃な時点で確定された内容がある。
鏡。
自分の調子とか、髪型とか、コンタクトレンズを入れたり、歯を磨いたり、顔を洗ったり…
きっと何かをしている。
じゃあ、鏡の向こうの私は…なに?
左右真逆に映し出された世界。
あれは誰?
私?
貴方?
自分?
君?
誰かなのかもしれない。
こっちの自分には名前があるけどあっちの自分の名前は何?
名前も左右逆?
だから、むこうの私が私だなんて誰が証明してくれた?
誰が言ってくれた?
…
……
………
「何やってんだ?」
振り向いたら鏡があったとか。
だったら怪談かも。
とかさ…
「生きてて楽しい?」
私は笑顔で鏡に笑いかけたかもしれない。
だからなんども言うかもしれない。
私が笑ったなど誰が証明できる?
そんな話。
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