敵前逃亡など、情けない!

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執務室。 自分の中で抜け落ちた歴史を埋めるべく、法王庁から取り寄せた資料に目を通していた王子は、突然机を叩いた。どんっ、と静寂なはずの部屋に似つかわしくない音が響いた後、立ち上がって部屋を出る。開かれたページは握り潰されていた。
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