レッツ・スタート・クエスター

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 師匠が戻ってきて、テーブルに着く。 「リズアル、大きくなったなぁ」 「ありがとうございます。 どんなのがあるか、気になって、見てまわっただけです」 「魔法は、使えるのか?」 「簡単な回復魔法を一つだけです」 「この子、魔法はあまり向いてないみたい。 だから、接近戦で使える格闘術を重点的に教えたの。 ユキエルは?」 「自分は、12属性の簡単な魔法と、回復、治療、強化補助系の簡単な魔法に、短剣を少しです」 「魔法の効かない奴の為にな」 「簡単なものでも、全ての属性が使えるのは、珍しいわ。 一つ二つは、扱えない属性が普通はあるはずなのに」 「相性の問題が、あるからな」  四人は、数年ぶりの再会に話がはずんだ。  食事を取り終わり、師匠が話しだす。 「お前達は、今日から俺達のもとから離れるのだが、その前に宿の取り方教えるから、ちゃんと覚えろよ。 ユキエル、リズアル、来なさい」  師匠が席を立ち、二人を呼び、カウンターのマスターのところにいく。 「さっきの食事の代金と、今日と明日の宿代までは払っておく。 今から、手続きを教える。次からは、自分らでするんだぞ」  師匠は二人に教える。 「覚えたか?。 あとはお前達しだいだ。 マスターに仕事の紹介してもらって自分達で頑張るんだぞ」  二人の肩を軽く叩き、女の座るテーブルに着いた。  ユキエルとリズアルは、さっそくマスターに話し掛ける。 ユキエルが話だす。 「仕事を紹介してもらいたいのですが」 「さっきから、話は聞いてたけど、二人とも初心者だな。 なら、この二つのうちどちらかを選んでくれ。 ただし、今回は一人でやるように」  一人で?。  疑問に思いながら、仕事の内容を見てみる。  一つは荷物の宅配で、もう一つは、教会からの調査になっている。 「荷物は、こちらがお願いしたものを届けてもらえればいい。 もう一つは、最近、どこからかモンスターが来て、墓場を頻繁に荒らしまくっているみたいだ」 「私、荷物の宅配でお願いします」  マスターの話が終わったと思ったらすぐに、リズアルが言いだした。 「もう少し悩めよ」 「そっちは、この調査な」 「はい」  勢いで、返事してしまうユキエル。 「まずは、荷物の宅配から説明するから、嬢ちゃんよく聞いとけよ」  地図を見せながら、リズアルに説明する。
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