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ゆっくりとした足取りでこちらに来たかと思うと、急に走りだし突っ込んで来る!。
「セン!」
左手から風の衝撃波を放ちモンスターの左前脚に当てる。
モンスターは、よろけるが、速度を落しながらも、まだ向かってくる。
ユキエルは、やや右に移動した。
すると、モンスターは飛び掛かってきた!。
体を少し屈めて左にひねり、右に一歩踏み出しナイフを横に振る。
モンスターは、横腹に傷を負いながら後方に着地する。
「ライ!」
左手から雷を放ちモンスターに当てる。
モンスターはその場から動かなくなる。
もう一発、雷を当てるとモンスターは倒れた。
「ふう」
一息ついてモンスターに近づいていく。
ザッ、と聞こえたかと思い、音のする方を向いたとき、同型のモンスターが飛び掛かり俺を仰向けに押し倒す。
腕に、前脚を乗せられるが、左手で前脚を掴み、右足をモンスターの腹に当てる。
「エン!セン!」
左手から炎を放ち右足から衝撃波を当てる。
モンスターは離れ、俺は態勢を立て直す。
右手に持ったナイフを投げ「セン!」と衝撃波を出す。
ナイフは、首に刺さり、衝撃波は腹に当たり倒す。
「ライ!」
右手からさらに、雷を放つ。
モンスターは、動かなくなったみたいだ。
もう一本のナイフを左手に持ち、辺りを見回す。ゆっくりと、ナイフを回収する為に、倒れたモンスターに近づく。
ナイフを引き抜き、体を触る。
首の出血は少なく、体温が低い。さっきまで、動いてたと思えないくらいに。
ナイフに人差し指と中指を当て、「スイ」と水を出し血を洗い流す。
今度は「エン」と炎を出し水を蒸発させ、「カン」と言ってナイフを収める。
「セイ」と手に白い光を放ち、もう動かなくなったモンスターを撫でる。
もう一体にも同じように撫でてから立ち上がり、今来た道を、そのまま戻り、林から出てる。
林の周りを、しばらく歩き、木々を眺めてみる。
外から見る限りはそう問題ないように思えた。
適当に歩き周り、中には入らずに、そのまま街に戻った。
「こんばんわー」
俺は酒場に戻ってきた。
「おう、お帰り」と酒場の主人は声を掛ける。
カウンターのテーブルにリズアルがいた。
先に、お使いの仕事を終わらせ、結果報告をしているみたいだ。
「ユキ兄、お帰りー」
「リズ、ただいま」と横に座る。
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