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恋香は、AM9:00からPM6:30まで、『シャンブリア』パレスパーク店で働く。
パレスパークは、小型のアウトレットモールで、市内の中央通り沿いにあった。
パーク内にある『フラミンゴ』は、お洒落なカフェで、ランチは専らそこを利用する。
主人の真樹代(マキヨ)さんは、50代半ばのオバチャンだが、実家から離れた生活の恋香にとっては、第2のお母さんのようだった。
フラミンゴには、2歳年上の国本舞美(クニモト マイミ)がいて、彼女とは親友の仲だった。
舞美が南谷(ミナミダニ)という30代の自称小説家にしつこくアプローチされていたとき、恋香がいたずらを仕掛け撃退する。
これを切っ掛けに仲良くなり、親しくなった。
この街に来て間もなくの恋香は、右も左もわからなく不安だったが、姉のような舞美の存在が彼女の心を支えてくれた。
昼休みは、フラミンゴでランチをとる。
メニューはたいてい決まっていて、フレンチトーストのセット。
シナモンのきいた少し厚目のトーストと、生クリームをのせた焼きたてのアップルパイが、お気に入りだ。
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