プロローグ

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おじいちゃんの死と共に、彼女はスパイへの道を断念する。 隠れ家の宝箱の中に、おじいちゃんの手紙があった。 戦争は、ずいぶん昔に終わりましたから、おじいちゃんに万が一のことがあったら、作戦は終了です。部隊は解散することにしましょう。 素敵な人生を歩んでくださいね。 おじいちゃんより。 こうして、隠れ家は封印され、おじいちゃんとカレーパンを食べた思いでは永遠のものとなった。 彼女は大人になった今も、おじいちゃんの命日にカレーパンを食べる。 勲章は首から下げて、いつでも身に付けている。 高校を卒業し、短大に進学し故郷を離れた。 短大を卒業し、今はまだやらなきゃならないことがある。 将来は、映画監督になりたい。 まだ、若いから沢山のことにチャレンジしたい。 作戦再開は、もう少し待っててねおじいちゃん。
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