確 愛 ~ ③

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ある休日、義信と一緒に外の空気を吸いに出掛けた。 外靴を履いて出掛けるのは、俺にとって数週間ぶりだった。 「見てみてっ!」 歩道に咲いているタンポポを指差した。 黄色い綺麗な花。 この花がいつか綿毛になり、どこかへ飛んでいく。 風に乗って遠くまで飛んでいく。 フワフワと飛んでいく綿毛を、羨ましく思う時期があった。 でも、今は義信の隣にいられる自分が一番幸せだった。 「綺麗やな」 「なっ」 差し出された手を握ると、ゴツゴツとした男らしい手だった。 少しだけ皮膚が硬くなったような、働いている男性の手になっていた。
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