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そんなテンションが上がっている俺を見て
貝谷は舌を出し、黒板もろくに見ずにばーかと隣の席に向かって呟く。
しかし、貝谷も転入生の姿を直接見たわけではないらしく、気にはなるのか少したつと頬を赤くしながら教壇を見つめ始めた。
「女の子かな?男の子かなっ?」
高揚した口調で話す貝谷は小柄なせいか、小動物のような可愛さを醸し出している。
それもそのはず。実はこのちびっこ、学園のアイドルと言っても過言ではない人気っぷりなのである。
俺は、隣でワクワクしながら小刻みに震えている姿を見ていると、幼なじみで見慣れている貝谷が可愛く見える自分が恐しくなった。
「ふふ…、皆、気になっているみたいですね…。転入生は、可愛い女の子ですよ。」
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