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「じゃあ、入って来てください…。」
先生が言うと、自然に皆の視線は出入口の扉へと向かう。
すると、先生の言葉に少しずつ扉が開いていく。
扉が開ききり、現れた姿に俺は、目を見開いた。
俺は今でも、その時の光景を忘れない。…いや、忘れられない。
転入生の姿を見て歓喜の雄叫びが絶頂に達するクラスメイト達。
確かに、可愛い。
可愛いの一言では尽きないほど可愛い。
だけど、問題はそこではない。
何故なら俺は、この転入生を見たことがあるのだ。
「………こんにちは……、如月 美羽…です…………。」
マイナー作品のライトノベルの中で。
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