33人が本棚に入れています
本棚に追加
「んな……、馬鹿な…」
あまりの光景に俺は、身動きが出来なくなる。
謎の転入生が黒板に、氏名を書く。確認するが間違いなく、ライトノベルで出てきた少女と同姓同名。
さらには、姿形、声、身長まで…軽く見ただけだが、一致と言って良いだろう。
「えーっと…じゃあ…、趣味とか、…あ、あと、気まずい理由とかじゃなかったら、この時期の転入の理由…とか教えてくれるかな…?」
担任の先生ですら急の転入の理由は、聞かされていなかったらしい。
如月と名乗る謎の転入生に向かって、先生は少し申し訳なさそうに聞く。
今は、入学してから二度目の春…を過ぎて、子供の日を少し過ぎたあたりであり、転入の時期と考えると明らかにおかしい。
「………趣味は…ピアノ……、とか…、後は……歌…。
転入…の理由…は、…………」
謎の転入生…、如月はゆっくりと腕を水平に上げ、人差し指を突き出す。
その先にある…いや、居るのは…
「………飯島………誠……。」
.
最初のコメントを投稿しよう!