謎の転校生

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「んな……、馬鹿な…」 あまりの光景に俺は、身動きが出来なくなる。 謎の転入生が黒板に、氏名を書く。確認するが間違いなく、ライトノベルで出てきた少女と同姓同名。 さらには、姿形、声、身長まで…軽く見ただけだが、一致と言って良いだろう。 「えーっと…じゃあ…、趣味とか、…あ、あと、気まずい理由とかじゃなかったら、この時期の転入の理由…とか教えてくれるかな…?」 担任の先生ですら急の転入の理由は、聞かされていなかったらしい。 如月と名乗る謎の転入生に向かって、先生は少し申し訳なさそうに聞く。 今は、入学してから二度目の春…を過ぎて、子供の日を少し過ぎたあたりであり、転入の時期と考えると明らかにおかしい。 「………趣味は…ピアノ……、とか…、後は……歌…。 転入…の理由…は、…………」 謎の転入生…、如月はゆっくりと腕を水平に上げ、人差し指を突き出す。 その先にある…いや、居るのは… 「………飯島………誠……。」 .
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