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そして右隣からは、先生の真似をして、小さい声で注意してくる貝谷夢という小柄の少女がいた。
「またお前か」
担任のいる場所とは、明らかに方向が違うにも関わらず反応してしまうのは、常日頃の経験からの条件反射だろう。
「え、酷、だって誠、また外向いてるんだもん、……あほなくせして」
「あ?今、それ、関係あんのか…?」
貝谷は、にししと笑いながらちょっかいを出してくる。
というか、これも日常茶飯事なので、もう大部耐性はついたのだが、高校に入学してからほぼ隣の席に居座っているのだから、たまったものではない。
「あ…そういえば、今日、転入生が来るらしいね。」
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