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社長の女 蟻地獄
洋子さんの事ばかり気にしている場合じゃ無くなってきた。
店がマズイ!
社長が何をしたのか、
ヤクザの嫌がらせが始まった!
毎日の様に、怖い人が来て、グダヲ巻く、(οдО;)
もちろん客は減る一方、
それどころか、ホステスも、1人、2人と減って行った。
気付くと、社長の回りにいた、男の子達も、居なくなっていった。
ヤクザに潰しにあうとは、こいう事なのだ。
ちなみに、私も、頃合いを見計らって、辞めた事は、言うまでもない。
そして、私は、洋子さんの勤めるお店で、懲りもせず、バイトを始めた(^o^;
衝撃的だったのは、このすぐ後。
社長は、詐欺の容疑で捕まった。
店の方は、程なくして、夜逃げ同然に無くなった。
洋子さんと社長。
まだ、続いていた。
毎日手紙を書いていたようだ、
面会もしていたらしい、
『出てきたら、客室に露天風呂の有る、温泉に行くの』
洋子さんがうれしそうに話していた。
馬鹿だと思った。
洋子さんの勤めるお店にも、ヤクザが来た、
ヤクザにしたら、洋子さんは敵ではない。
ある意味、同情していた。
『あんな男に騙されて、オレがなんとかしてやるぞ』
『お前には何もしないから安心しろ』
等々
嫌みとも、慰めとも取れる言葉を掛けていた。
まだ、洋子さんがあの男を信じてるとも知らないで。
その度に、洋子さんは悔しくて泣いていた。
馬鹿だと思った。
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