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社長の女 出会い
まず私の出会った、この女の話からしてみましょう。
私は、二十歳の頃、化粧品の対面販売の仕事をしていました。
ある日、顧客の女性から、声を掛けられたのが始まりです。
『私の働いてる店でバイトしない?』
そう、ホステスのスカウトです。
私はその世界に大変興味があったので、ホイホイとその話に食い付きました。
そして、この女性、洋子さんが、とんでもない駄目女だったのです。
ちなみに、彼女の印象は、ほがらかで、やさしそう、そのうえ、堅実という感じの人でした。
面接の日、彼女は、いつもの様に、優しく笑顔で、迎えてくれました。
簡単な店の案内と、説明をすませると、
『お腹空いてるでしよ?焼肉食べに行かない?』
えー働いてもいないのに、焼肉!
いくいく!
『何でも好きなもの食べて』
ちょっと待てよ、なんなんだこの人は?
ママでは無さそうだ、
さっきの店で、他のホステスが『洋子さん』って呼んでたし。
確か、この人、昼間、どっかの会社の社員だったよなぁ~
な~んて思いながらも、
変に気が合ったのも手伝い、楽しく、食事は進んでいました。
『お待たせ』
ん!誰だ?
『紹介するね、店の社長』
(οдО;)
はは~ん 読めた
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