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「なんか澪のことほっとけないんだよな」
そう言ってはにかむ啓は少し幼くみえる。
澪は小さな声で「ありがとう」と言い、澪が泣き止むまでずっとこのままでいた。
「本当に送って行かなくていいのか?」
「うん、大丈夫。今日はありがとな」
澪は玄関で靴を履き終え啓の方に振り返った。
「また今度、ここに来ていい?」
「当たり前なこと聞くな。いいに決まってんだろ」
「そっか。じゃあ今度は二人でどっか出かけてから来ような」
「えっ…」
「じゃあまた」
澪はそそくさとでて行ってしまい、啓は澪の不意打ちの言葉にその場で数分固まってしまった。
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