3人が本棚に入れています
本棚に追加
約5分後に澪は啓が住んでいるマンションにたどり着いた。
中に入ると澪はあちらこちらをキョロキョロと見回し、「綺麗にしてある」と呟いた。
その声が聞こえた啓は、
「掃除とか洗濯くらいちゃんと自分でするから。ただ料理が出来ないだけ」
と苦笑した。
「そうなんだ。とりあえずなんか作るから待ってて」
澪はパタパタとキッチンへ向かい冷蔵庫にあったものでなにかを作り始めた。
何分かして出てきたのはチャーハンと卵スープ。
「口に合わなかったらごめん。とりあえずお腹空いてそうだったから早めに出来るやつにした」
「ありがと」
啓の不意打ちの笑顔を澪は顔を真っ赤にして俯いた。
それに気づいた啓は「どうした?顔赤いよ?」とニヤニヤとしながら聞く。
「っ!な…なんでもない」
そういうとチャーハンを食べ始めた。
.
最初のコメントを投稿しよう!