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戸惑っていたせいで遅刻フラグが完全に立ち、俺は慣れない暑さの中、チャリを全力で漕ぐ羽目になった。
「暑、、、夏ってこんなに暑いものだったか、、、?」
ぜぇはぁいいながら俺はチャリをとめて下駄箱へ向かった。
なんとか、遅刻は回避できたようだ。
俺の長年鍛え上げてきたチャリの漕ぐスピードをなめちゃいけないぜ!とか言っていみる。
「おう、木山!おはよー」
「あ、よう、遥希。おはよ。」
俺の友人、遥希。クラスも一緒で昔から気の合う奴だ。
「木山、明日から夏休みな訳だが、予定はもうあるのか?」
「・・・いや、これといって。」
そりゃ、明日から高校卒業して一般人になる予定だった俺に、夏休みの予定なんか知るわけないだろ。
「そうか。お前はほんと暇な奴だな。彼女ぐらい作れよ。俺みたいにさ!」
何故こいつは朝から嫌味が言えるのだろうか。
とか思いつつも、こいつは属にいう立派なリア充だし、可愛い彼女と結構長いこと続いている。
そんないつもと変わらない話をしながら教室に着いた。
いつもと変わらない、、、
俺はそれだけでなんだか少し安心した。
それと同時に少し不安も。
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