MISSION 2 ― 千聖の秘密 ―

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 カーテンの隙間から差し込む陽射しに瞼をくすぐられ、うっすらと目を開く。  ベランダに置いた手作りの餌台に、小鳥が集まって餌を啄んでいるのだろう。  窓ガラスのすぐ向こうから、時おり囀りが聞こえる。  いつもと同じ爽やかな朝だ。  千聖は横たわったまま頭の上に両手を上げ、ウゥーンと大きく伸びをした。 (それにしても、昨夜の夢はずいぶんリアルだったな……)  寝返りを打って横へ伸ばした手に何かが触れて、思わずキュッと掴んだ。 (柔らかい……何だ?)  確かめるように、もう一 ・二度掴む。 (いい感じだ……)  心地良いその感触に、それが何なのか確かめようとふっと目を開ける――  すぐ横に、誰か寝ているのが見えた。 (―― うん、寝ている。寝て――) 「え?―― う……わぁあああ!」  途端に千聖は声を上げ、ベッドから転がり落ちた。
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