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一ちゃんが出て行くと、私はさっそく着替える。
荷物は私が寝ている間に、一ちゃんが持ってきてくれたみたい。
袴を履いて、刀を持って玄関に向かう。
草履を履いて中庭に行き、真剣で素振りをする。
竹刀とか木刀でもいいけど、実戦は真剣だからね。
今思えば、女の私がこんなに重い刀を振ることが出来るのは不思議だ。
八代目の伝言は本当ってことなのかな?
それでもやっぱり、重いものは重いけどね。
素振りを終えると、今度は敵に攻撃する稽古。
中段に構え、実際にはいない敵を想像する。
相手がどんな動きをするのかを頭で想定し、斬る。
想像よりも、実際に誰かが稽古に付き合ってくれたら楽なんだけどな~。
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