はじまり

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路地というか、家と家との狭い空間に誰かが立っていた。 どうやら男性のようだ。 「何であんなところに…?」 友実は疑問に思いながらも、謎の人物に近付いていった。 「あのー…。そこで何されてるんですか?」 「っ!?」 男は急に話しかけられて驚いたのか、固まっていた。 「い、いや。何も…」 男が振り向き、必死に取り繕おうとしていたときだった。 「ああぁっ!!」 「えっ!?」 友実は男に指を突き指し、声をあげた。 「武田先生!?」
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