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「ウィン、起きろ! そろそろ行くぞ!」
馬車の中で眠っていたウィンを起こす。
「あぁ~おはよう……」
まだ寝ぼけているようだ。まぁ仕方がないか。
「んじゃあ、出発するからな!」
そう言ってバラリアの手綱を引き、薄暗い中をランダートへ向かう。
ここから後五時間程、ここまでの道のりに比べれば楽なモンだ。
「ランダートに着いたら、まずはご飯食べようよ」
ポル爺の弁当は砂漠のうちに食べていて、それからは何も食べていなかった。
「そうだな、そうと決まったらさっさとランダートに行くぞ!」
こうして、召喚の日を迎えた。
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