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俺の肩に誰かが手を添える。
手の主を見上げた。サイレントだ。優しく肩に手を添えて、無表情ながらも、どことなく悲しげに見えた。
「サイレントもね、さらわれたのがアンタの仲間ってわかって、悲しんでんのよ」
サイレント、共感してくれてるのか……。
「そうだ、サイレントの呪いは解けなかったのか?」
俺の問いに、サイレントは首を横に振った。
「魔力低下だけでもおさまったんなら一安心……かな?」
アイラに尋ねたウィン。
「とりあえずは安心。だけどあまり悠長に構えてらんない。またいつ魔力低下が始まるのか……。それまでに、各地を旅しながら探さなきゃいけない。呪いを解く方法を!」
アイラの言葉に頷くサイレント。二人の気持ちは、以前よりも強く繋がっているように感じた。
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