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--「夕立がやってきた」の巻--
その夏の日、お母さんは仕事が休みでした。
娘のCちゃんも休みで、リビングでくつろいでいました。
家事をあらかた済ませたお母さんもリビングで一休み。
時刻は夕方。
しばらくすると、
(パチン、パチン)
と雨が屋根を叩く音が聞こえてきました。
「雨が降ってきたのかなー」とCちゃん。
「夕立かなー」とお母さん。
(バチバチ!!バチバチ!!!)
次第に雨は激しくなっていきます。
「すごい雨だねー」とCちゃん。
「本当だねー」とお母さん。
雨の様子を見に窓際までCちゃんが行ってみると、何と真夏日和。
「あれ?雨降ってないよ、お母さん」とCちゃん。
「……?……?……ん?!!!!ギャーーーー#&¥@*¥$!!!!!!」
お母さんの悲鳴が上がります。
それと同時にお母さんは急いで台所へ!
「どうしたの??お母さん」と駆け寄るCちゃん。
「やかんかけっぱなしだったっ、テヘッ」とお茶目なお母さん。
何と水が蒸発しきってしまい、それこそやかんが悲鳴を上げていたのです。
きっとお母さんは疲れていたのでしょう。
私はそう信じたい。
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