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向かいに座ってるのがデブのジョル。
デブでバカ力だからドラムやってる。似合いすぎだし上手い。
しかもデブのくせに何故かモテる!
いっつも手に食いもんばっか持ってて、ヒマさえあれば食い物の話してるくせに、なんでか知らねぇけどえらいモテる。
これがアメリカのすげーとこ。日本じゃありえない。絶対。
「そんなにからかったような目で見たら可哀相だ」と唯一、彼女に同情心を向けているのがフレイ。
誰か見てもイイ男。そして案の定人気が高い。
…なのにゲイ。
つまりは俺たちのがアブネェってこと。
狙われたら…いや、考えるのは止めとこう。
ブロンドで、爽やかな好青年。…ゲイじゃなきゃ完璧男なはずのキーボーダー。
そして俺。
ゴーグルとオレンジ茶髪が特徴の侍ベーシスト!
女好きだし、けっこうこれでもモテる方なはずなんだけど、フられんのも早いんだコレが。
1回フレイに狙われそうになったような気がして真剣に逃げたことがある。…勘違いだったけど。
…と、これが今の俺の周りの紹介。
そして、朝っぱらから野郎が5人、なぜかそのちっこい小動物みたいな女を視線で追いかけてる。
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