自由を生きる街

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◆◇◆ 「見ろよ。あのデカブツに体当たりされてるよ。かっわいそ~~」 「吹っ飛ばなかっただけ幸運だな。みんな、あの子知ってたか?」 「あぁ、ルピちゃんだろ?けっこう噂になってるよな」 「は??ルピ???」 「まるで10歳のガキみたいだろ?あの子。しかもあのクリクリカールの髪が昔テレビでやってたアニメのルピに似てるんだよ。だからみんな陰じゃそう呼んでんの」 「ってか、お前と同じジャパニーズだろ?」 「え!!??…まじ???」 「うわ。ひでぇ~~…。同じ国なんだから仲良くしてやれよ、ルピは人見知りっぽいぜ?」 「ダメだよコイツぁ、日本人のクセにてんで日本人らしくねぇもん。ニンジョウってゆうんだっけ?そうゆうのが無いんだよコイツには」 「しかも女タラシで、煙草とベースばっかしだからな」 「おいっ…なんだなんだぁ~?みんなして俺をけなしやがって。レディには優しいぜ?」 「ならあの子にも声掛けてやれよ?…ココだけの話、結構あれで見てる男多いんだぜ?ルピのこと」 「あのちょこちょこ動くところとかな」 「とっ捕まえて籠に入れたくなる??な~んて」 「ガハハ!お前最高!!!」 「…………」 「…ってあれ?どうしたんだよミト。珍しく黙っちまって…あ、さてはまんざらでもないってか??」 「…いやいや…」 「じゃあなんなんだよ?お前らしくねぇぜ?」 「……ったく、みんな分かってねぇな。俺は、『大人なレディ』にしか興味ねえっての」 「ハハハッ。そーゆーことか、お前らしいな!!」 「ほんとミトは最高だよなぁ~~!!」 「ははは…まぁな…」
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