―夢―

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反抗とは怖いものだ。 自分が不満だという理由だけでイライラしたり、人を殴りたくなったりする。 ストレスは怖い。 それを発散する方法はないのだろうか。 イライラのせいでそのストレスを親にあたることしかできない。 頼の動きをみた親は恐怖を感じた顔をした。 まるで化け物とか幽霊とか恐ろしいものを見ているようだった。 学生時代に反抗をしなかった頼は人一倍ストレスが溜まっていた。 ずっと親のいいなりで、ずっと我慢し続けてきた。 人間関係も我慢し続けていた。 成績が優秀だからと友達に勉強を教えてあげる事が多く、遊ぶことはなかった。 小さい頃から思いっ切り身体を動かすことはなかった。 その分、体育の授業でたくさん動いた。 運動神経もいい。 部活をしていたら全国大会までいけたかもしれない。 それを否定するかのように毎日勉強をしていた。 怠けたときに親になんて言われるか怖かったから。 それから褒められるのが好きになった。
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