―夢―

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高校生になってから勉強をすることに疲れを感じるようになった。 勉強が楽しいと思っていたのが錯覚だと感じた。 毎日きちんと勉強をしていたせいか 親に「勉強しなさい」と言われたことがない。 部屋に入り、鍵を閉めておくだけで親は勉強しているのだと勘違いする。 今はほとんど勉強をしなくなった。 それなのに成績は変わらず、自分でもすごいと思ってしまった。 高校生になってもテストで良い点を取ると褒められる。 いい加減にやめて欲しいと思いながらもテストがあったらちゃんと親にみせる。 癖になってしまったのだ。 何もしていないのに褒められるだけで満足感を得られる。 ずっとこんな人生を送りたいと思った。 楽で褒められて嬉しくなって… 良い事ばかりの人生が欲しくなった。 怠けたい。 中学生の時はこんな事を思ったことがない。 こう思うようになったのは親のせい。 すべて親のせいなのだ。 ずっと思ってきた。 考えが甘かった。
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