―夢―

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高校卒業したというのにまだこれからどうするか考えていなかった。 大学に行こうと考えてはいたがまた俺の事で自慢されるのが嫌だった。 「大学行かないなら職に就くの?」 『まだ考えてない。ほっといて。』 親に心配されることにイライラした。 さすがにニートは恥ずかしい。 自分の学歴を考えると良い職に就ける気がする。 「芸能界を目指してみたら?」 輝いた顔を見せた。 芸能人になってくれればまた自慢ができると思っているような顔だった。 『んなもんなりたくねぇよ。ほっとけってんだよ。』 初めての反抗をした。 今まで我慢してきた分が一気に爆発した感じがした。 思いっ切り殴ってやりたい気持ちはあったが あえて我慢した。 すべての恨みを晴らすときに一気にやろうと考えていたから。 まだその恨みの晴らし方は考えていない。 罪を犯さないで晴らすことはできないだろうか。 何か方法はないかと毎日部屋にこもって考えていた。 時が経つのは早い。
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