―夢―

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久しぶりに怒られたせいか、頼は反抗したい気持ちが強くなった。 『ニートニートうるせぇよ。考えてるって言ってんのがわかんねぇのか。』 『どうせ俺を出汁にかね稼ぐか近所の野郎に自慢したいだけだろ。』 本気でキレたのは初めてだった。 思いっ切り叫んだ。 なんて言い返してくるのかが楽しみだった。 「そうだな…。そう考えていたのかもしれない。今まで悪かった 許してくれ。」 意外な言葉だった。 まさか謝るとは思わなかった。 一瞬、恨みを晴らすのはやめようかと考えた。 でも心のどこかでまだ不満な所があった。 自分の思った通りにならなくてイライラした。 手に力が入り、殴りそうになったが自分の力でそれをとめた。 もし殴っていたらどうなっていただろうか。 気分が晴れた? それともまだ不満? そんな事を考えると殴らなくてよかったと思った。 不満だったら殴るだけじゃなくてもっと罪深い事をしていたに違いない。 殺人をする所だった。
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