嵐と呼ぶには大袈裟だけど、青天の霹靂と言うには相応しく

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  よし、苦手分野ではあるけども、もう一度色々整理してみよう 俺たちが出会ったのは、確か16歳の春、たまたま席が隣同士になって、仲良くなって お互い生意気真っ盛りで、二人で髪を染めてみたり、派手なアクセをジャラジャラつけてみたりなんかして いつも一緒にいたから、自然と同じような格好をしたり、お揃いの物を持ったりなんかして 親からも周りの人間からも、双子みたい、なんて言われるくらいに気が合って 生意気ついでに青春も真っ盛りだったもんだから、時には同じ女を取り合うようなこともあって (…今思えば、若かったなぁ…) あ、でも、今考えれば、あいつがいつも俺が好きになった子を横から奪ってたりしたんだよな (あ…、なんか今更だけどムカついてきた…) まぁ、それは置いとこう で、まぁ、お互いそれなりにモテたもんだから、追いかけるよりも、自分の手のひらで転がしてる方がラクだし楽しいことを知って 二人して、軽い気持ちで青春ライフを謳歌していた 実際、二人でいれば、女に不自由することはなかったし、モテ度も二倍になることはわかってたから 俺ら最強?なんて調子に乗って、何不自由なく遊び呆けていた だから、あいつも、普通に女の子が大好きで…… (…うん、そうだよな、いつも一緒にいたわけだし…) あいつにそんな気があるなんて、微塵も思わなかった そんな一面見たこともないし、感じたこともないし てか、こんなに一緒にいたのに気づかないってどうよ? それこそありえなくねぇ? 「…う―……」 「なぁ、聞いてんの?」 そうだ、ありえねぇよ お前の口から聞くまでわからなかったなんて、そんなことあるわけがない 言わなくたってわかる、わかるはずなんだよ、わかってきたんだよ それを今更、そんな大事なことを今まで俺に隠し通してきたなんて 信じられないし、信じたくない なんか…… (…超、…ムカつくんだけど…) だから、これは嘘か冗談だ そうに違いない  
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