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『いっちまったな…』
疾風の如く去っていったリクニスさんとエッダを呆然と見ていたバルドと他新人達はどうしたらいいか解らずあたふたとしていました
『皆様お待たせしました
これから新人の配属先の説明を…おや?リクニスがいませんね…新人も一人足りませんし』
扉を開けて入ってきたのは物腰が柔らかい上官でした
『もしやもう連れていかれてしまったんですか?
…だったら随分と気に入られたんですね
その新人くんは』
にこりとバルドの方を見た上官の目は憐れんだような疲労が滲んだ目でした
『名簿を見る限りではリクニスのお気に入りは…エッダと言う者ですか
本当は私の隊でしたが……まぁいいでしょう
新人の皆様初めまして、
軍の指揮をやらせていただいているアローと申します。以後よろしくお願いしますね』
優しげに微笑んだ彼の目は笑っていませんでした
『早速ですが…
今回の新人は全員…まあ九名ですが、取り敢えず私の下について貰います
資料は各自の部屋に配布済みなので後で各自確認してください
では、今日は軍初日ですし疲れたでしょう
部屋に戻ってゆっくり休みなさい
では、私はこれで』
本当に必要な事だけを簡潔に話し、アローさんは部屋を後にしました
『アロー教官、か…
なんか胡散臭ぇな』
他の新人が出ていった誰もいない部屋で、バルドは一人腑に落ちない顔で考え込んでいました
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ということで軍人編スタートです!
アロー教官は焔昭と同じで小説限定キャラ。
後でアローも描かないと←因みに物腰柔らかな優男です
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