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次の日―
早朝から演習場に呼び出されたエッダはまだ眠いのかうつらうつらと目を擦っていました
『うー……リクニス教官…こんな朝早くから呼び出して…何するんだろ…』
昨日の事もあり余り眠れなかったらしく今にも寝てしまいそうなエッダは後ろから歩いてくるリクニスさんにちっとも気づいていないようです
スゥー
『『こっの馬鹿者!
呼び出されて居眠りとはなんだッ!
貴様ふざけているのか!!』』
『うわぁあ!リクニス教官!いつのまに…』
思い切り息を吸い込んで一喝エッダを怒鳴ったリクニスさんはとても怒っているようで、そんなリクニスさんを見たエッダの顔は面白いくらい青ざめていきます
『先ずは貴様の根性を見極めてやろうと思ったが……よく分かった
どうやら貴様は根性等持ち合わせていない只の根性無しらしい…』
『あうっ……すみません』
『謝るくらいならその現状をどうにかしてみろ馬鹿者!』
『うっ…はい…頑張ります』
ガチャッ
そんなお説教の中、静かに演習場の扉が開きました
『失礼します
おや、朝から随分と激しくやっていますね、リクニス
…その者がお前のお気に入りですか?』
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