焔石

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『どうも、焔紹さんいますか』 『こんにちわ!焔紹殿』 『あぁ?バルドとエッダじゃねえか 珍しい組み合わせだな…どうした』 『オッチャンとエッダ兄だ!なぁ遊ぼうべさ!』 『ん、ちょっと待て火焔』 この2人は焔族の混血(分家)で 金色の髪で目付きが鋭い青年がバルド 黄土色の髪で雰囲気が柔らかい少年がエッダといいます バルドとエッダは火焔殿ととても仲が良く、兄弟のような関係でした ―そしてこの出来事から 時の歯車が、動き出したのです― 『さっき軍から通知が届きました、2人とも採用だそうです』 『そうか、ならよかったなぁ! エッダだけ落ちて笑い飛ばしたかったんだが、な! がはははは!』 『ひ、酷いです焔紹殿ぉ!!』 ―そう、 この後起こる 『……?なんのことだべか?』 『そうか、火焔にはまだ言っていなかったか 火焔、お前に話がある よく聞け』 『オッチャン…?なんだべか?』 『俺とエッダは1ヶ月前軍人試験を受けて、合格した…俺はこれから軍人になるどういう事か解るな?』 『…どういう…ことだべか?』 『焔村から出るって事だ、お前もこの村の掟は知ってるな?』 この村の掟― それは一度村から離れ、他の場所に居たものは二度と村へは入れないというものでした 純血を重んじる焔族だからある掟、決して破ることは許されない掟です
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