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夏紀の寝顔を見ようとしたら、夏紀は私に背中を向けて寝ている。
これじゃあ寝顔が見れないよぅ!
なんて落ち込んで夏紀のベッドに顎を乗せる。
仕方ない。諦めて、目を瞑って夏紀の匂いだけを堪能する。夏紀の匂いを嗅ぐと落ち着くんだよね。
布の擦れる音がしたので、夏紀が起きてたのかと思って目を開ける。
夏紀の顔が目の前にある。
夏紀の唇と私の唇に指が1本入るか入らないかの距離だった。
どれくらい経ったかわからないけど、固まっていた。
正気を取り戻して思わず離れる。
そのとき、ゴミ箱を倒してしまった。音が鳴ってしまった。
あっ、やっちゃった。
夏紀を見ると、起きてない。良かった。
ふと考える。
あのままキスしちゃったら良かったかな?
ダメダメ!夏紀の許可なしにそんなことはしちゃだめ!
したいけど・・・
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