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部屋の窓から先輩がいるであろう道を見たけど
誰もいなかった。
不思議に思って
自分が来た道の方を見ると
先輩が歩いていた。
先輩の家は
私よりも学校に近かったのに
わざわざ私を家まで送ってくれたんだ…。
また心臓が音をたてて跳ねたのがわかった。
何だろう、おかしい。
今日の私はおかしい。
気付いたら布団の中で
先輩にメールを作っていた。
送ってってくれてありがとうございました。
明日待ってます。
と言う感じの
素っ気なく簡単なメール。
ケータイを閉じると
すぐに返事が来た。
お姫様を無事に家に帰すことが
俺の役目だからさ。
なんてね。
明日また家の前に着いたら
メールするね。
そのメールをもらっただけで
私は明日の朝が楽しみで
なかなか寝れなかった。
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